早稲田実業初等部は、小学校から大学までの一貫校であり、文武両道を誇るところから高い人気を集める最難関の私立校です。この記事では、同校の特徴や評判、入試情報とその難易度、合格するための受験対策などをわかりやすく解説していきます。
\早稲田実業初等部の合格者数65名*/
早稲田実業初等部の風土・特徴は??
早稲田実業初等部は、早稲田大学の付属小学校です。そのため、入学後は、エスカレーター式に早稲田大学へ進学できることも大きな特徴といえるでしょう。ここでは、早稲田実業初等部の教育理念や特色、授業内容や日常の雰囲気などをご紹介します。
早稲田実業初等部の教育理念・教育方針
早稲田実業初等部の教育方針は、
- 男女共学により、両性の相互理解に基づく人間性豊かな児童を育成する
- 一人ひとりの児童を尊重し、それぞれが持っている個性の芽を伸ばす
- 身体を鍛え、豊かな心を養い、確かな学力を身につける
- 自ら学び、自ら考え、自ら創り出し、自ら表現する力を育てる
- 国際社会に生きる人間としての資質・能力の基礎をつくる
この5つが掲げられています。これは、子ども一人ひとりの自主独立の精神を鍛え、生きていくための基礎を養い、広く社会貢献できる人間性の土台作りを目指したものです。豊かな個性と高い学力、苦難を打破する強靭な精神力を持った人物を育成することを教育目標としています。
早稲田実業初等部の雰囲気
早稲田実業初等部の授業では、何よりも手仕事を重視しています。便利な道具を使った効率性よりも、手を使うことで体得できる物の本質に対する理解力や創作意欲につながる想像力を養うためです。芸術的観点からのアプローチも積極的に行い、子どもたちの自発性や自主性を引き出すように取り組んでいます。また、初等部においては、日本語と算数を貴重な基礎学習に位置づけている他、1年生から英語教育を導入したり、2015年度より初等部と中高等部の連携を強化するため「初中連携教員」を採用、5・6年生の英語・算数・社会で専門的な授業を展開しているのも特徴です。盛んな課外授業では、学年ごとの遠足をはじめ、稲作体験や宿泊体験学習、夏休みを利用した希望者参加型の海外(オーストラリア、ハワイ、スイス)サマープログラムなどがあります。アレルギー対策を設けている週5回の給食は、校内で調理されたものを食べ、配膳や片づけも自分たちで行う決まりです。
早稲田実業初等部の学費</h3>
早稲田実業初等部の初年度学費は、以下のようになります。
- 入学金:350,000円
- 授業料:732,000円
- 父母の会入会金:2,000円
- 父母の会会費:12,000円
- 施設設備資金:300,000円
合計、約1,396,000円程度が必要です。2年目以降では、一般学費が2~3年目が約1,044,000円、4~6年目が約1,020,000円となります。その他にも教育振興資金が1口100,000円(5口以上:任意)、制服、運動着、給食費などの費用も必要です。
早稲田実業初等部の入試情報
ここからは、早稲田実業初等部の受験者数や受験者層の傾向、また、試験内容の概要をご紹介します。
早稲田実業初等部を受けるのは、例年どんな受験者なの?
早稲田実業初等部の受験者数は、全国でも5指に数えられるほどの多さです。例年の受験者数が男子500人前後、女子400人前後、その平均倍率は、約7倍となっています。以下が過去3年間の受験者数です。
- 2018年:男子488名、女子369名
- 2019年:男子519名、女子404名
- 2020年:男子498名、女子440名
男子の平均倍率が約6倍に対し、女子の平均倍率は、約8倍にも上ります。女子の受験者にとって、早稲田実業初等部が狭き門であることがわかる数字です。受験者層の傾向としては、両親や兄弟、親類などが同校の卒業生及び在校生を持つ家庭、小学校から大学までのエスカレーター式という早稲田ならではの一貫教育を望む家庭が多いといわれています。また、子どもに文武両道を望む家庭も早稲田実業初等部を受験する傾向にあるようです。
早稲田実業初等部の試験内容
早稲田実業初等部の入試は、一次試験と二次試験(面接)にわかれています。一次試験を合格した受験生のみ、二次試験を受験できる構成です。一次試験は、ペーパーテスト、行動観察、運動、巧緻性、生活習慣、絵画の6種類となっており、かなり広範囲の問題が出題される特徴を持っています。ペーパーテストでは、記憶・図形(点図形・同図形発見)・数・推理・常識・図形模写などが出題され、行動観察では、1グループ5名にわかれ、生活・運動・認知・情緒・創造性などをチェックされます。運動では、基礎体力や瞬発力、適応能力などを見られ、巧緻性と生活習慣では、整理整頓・箸の使い方・雑巾しぼり・洋服をたたむ・数の分割などが考査の対象です。そして絵画では、課題画・制作(作業中の口頭質問や試問などを含む)を求められます。これらの試験内容を所要時間約60分で解答しなければなりません。
早稲田実業初等部の受験情報
ここでは、早稲田実業初等部の受験スケジュール、募集人数、試験会場をご紹介します。
早稲田実業初等部の受験スケジュール
早稲田実業初等部の受験スケジュールは次のとおりです。なお、記載さ入れた日付は2021年度(令和3年度)の入学試験の日付を明記しています。
- 願書配布:9月6日9:00~12:00 ※郵送での購入も可(郵送受付期間:8月25日~9月24日)
- 願書受付:郵送:10月1日~10月2日必着
- 一次試験(考査):11月1日~11月5日のうち1日
- 一時合格発表:11月7日8:00~(専用ウェブサイトにて発表)
- 二次試験(面接):11月8日~11月10日のうち1日
- 合格発表:11月12日8:00~(専用ウェブサイトにて発表)
二次試験(面接)を受けられるのは、一次試験(考査)に合格した受験生(本人と保護者)のみです。
早稲田実業初等部の募集人数
例年の募集人数は108名となっており、男子が72名、女子が36名です。
早稲田実業初等部の試験会場
試験会場は、早稲田実業初等部の校内です。最寄り駅に関しては、JR国分寺駅・西武線国分寺駅となり、早稲田実業初等部まで北口から徒歩7分になります。
早稲田実業初等部へ合格するために
ここでは、早稲田実業初等部に合格する子どもの特徴や傾向、おすすめの受験対策・必要な準備をわかりやすく解説していきます。
早稲田実業初等部に合格する子どもの特徴
早稲田実業初等部に合格する子どもの特徴、そのキーワードは「自立心」です。早稲田実業初等部の考査では、受験生の自律した精神力と行動力を見ています。つまり、幼稚園に通っているときから自主性や自発性を養っていなければ、合格が難しいものになってしまうでしょう。その点からも普段の生活習慣を徹底的に見直し、自分のことは自分でする、できるという独立心と巧緻性を教え、鍛える必要があります。また、早稲田実業初等部が求めている「自分で判断・行動できる子」「自分の持ち物を大切にできる子」「男子や女子と仲良くたくさんの人と遊べる子」といったポイントを踏まえ、これらの要素を身につけることが必要となってきます。
早稲田実業初等部のおすすめの受験対策や準備
早稲田実業初等部の入試では、約60分間で6種類(ペーパーテスト、行動観察、運動、巧緻性、生活習慣、絵画)の考査が用意されています。試験範囲が多岐にわたることから、どの科目でも対応できる年単位の時間をかけた受験対策が必要です。特に日本語や算数を重視している早稲田実業初等部において、読解力や傾聴力、計算力や思考力などを鍛える基礎・基本学習は、重要なポイントといえるでしょう。また、巧緻性、生活習慣、絵画といった考査対象の能力は、短期間で身につくものではありません。普段から家庭での躾を徹底的に行い、文化や芸術に触れる機会を意識的に設けてください。
行動観察では、社会性や協調性を見られるため、リーダーシップをとる力と同時にサポート役に周る臨機応変性、相手を立てる謙虚さも大切になってきます。運動に関しては、体力や能力よりもちゃんと順番を待つ、しっかりと指示を聞くなどの忍耐力や冷静さが考査の対象です。ここも常日頃の鍛錬を欠かさないようにしましょう。
しかし、多くの試験にすべて対策するのは難しく感じられるかもしれません。生活習慣や絵画などの一朝一夕では身につかない内容も審査される早稲田実業初等部への受験では、頭を抱える親御様も多くいらっしゃいます。もしあなたが早稲田実業初等部への受験で不安な点があれば、AiQ(アイキュー)で受験対策を始めてみませんか?2021年度では、65名のお子さんが早稲田実業初等部に合格。第一位志望への合格率は81.3%です。業界初のマンツーマン個別指導を導入しており、あなたのお子さんに合わせた受験対策をご提案します。
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基礎基本学習の徹底と自立心の育成を
早稲田実業初等部に合格するためには、一次試験を突破する必要があります。60分という短い所要時間の中で、いかに問題を効率よく的確に解き、自主性や独創性、自立心や生活力、集団での協調性を発揮できるかが重要です。また、家庭での日常的な生活習慣や躾、親子関係も考査の対象になってきます。早稲田実業初等部を受験する場合、これらのポイントを押さえ、対策と準備を万全に行いましょう。