小学校受験では、志望校に合格するためにさまざまなスキルを身につけなくてはなりません。特に、志望校側が求めるスキルについてはしっかりと分析し、意識的に自分のものとして取り入れていくことが大切です。
志望校に狙いを絞り込んだら、自分を信じる心を養いつつそれに見合うスキルを獲得するという「内と外」双方からのアプローチが欠かせません。
特に幼稚園や保育園が夏休みに入る期間は、重点的にスキルを身につけるチャンスです。この期間中、どれほど志望校を意識して過ごしたかによってお子さんの伸びが変わってくるため、保護者は気を抜かずにサポートを行いましょう。
本記事では、お子さんが志望校に合格するために身につけたいスキルを中心に紹介します。
\第一志望合格率81.3%/
志望小学校合格のために夏休みで身に付けたいこと
志望小学校合格のために夏休みで身に付けたいポイントは、「自立心」「正答率アップ」「応用力」「意識の高さ」の4点です。そこへプラスして押さえておきたいスキルについてもみていきましょう。
自立心
すべての学校が重視するスキルとして「自立心」が挙げられます。いきなり社会人のような高い自立心を求めても難しいものですが、自分でできることをやろうとする意欲があれば、大いに伸ばしていきたいところです。
夏休みはまとまった時間が作れるため、自立心を養うチャンスです。たとえば、自宅で調理や片付けにチャレンジしてみる、ペットのお世話をすべてやってみる、祖父母の家に一人で宿泊してみるなど、親から離れて一人でチャレンジをする機会を与えましょう。
外遊びであれば、「親は参加せず子供たちだけで遊んでいるのを見守るだけ」「子供だけで新しい遊びを発明してみる」など、創造力を育む工夫を盛り込んでみてはいかがでしょうか。
高い正答率
受験を突破するひとつのルールとして、「正答率を上げる」方法があります。特にペーパーテストで重視され、中学校や高校、社会人になっても役立つスキルです。
ペーパーテストでは、難解な回答や個性的な回答は求められていません。紙をめくったら何が書かれているかをチェックし、出題者の意図に合わせた回答を目指します。まずは意図のとおりに回答することを目標としましょう。
志望校はもちろん、志望校に似ている学校の過去問も含めて総ざらいし、答え方を研究してみましょう。
問題への応用力
小学校受験では、ペーパーテスト・実技試験のどちらにも共通するポイントとして、問題への応用力が試されることがあります。これは全員が同じ回答にならないことで、その子の実力や問題解決力、課題を消化する力をみるものです。
応用力を鍛えるためには何事も基礎からしっかりとこなしていかなければなりませんから、夏休み期間までに基礎を完了し、夏休み中は応用に取り組むなどして計画的に進めていきましょう。
意識の高さ
小学校受験を控えるお子さんにとって、夏休みは唯一息抜きをして自由に過ごせる期間です。ゆっくりと休ませつつ楽しい思い出も作りたいところですが、意識の高さだけは忘れずに持ち合わせておきたいところ。
たとえば、夏休みだからといってだらしなく過ごすのではなく、自ら片付けやお手伝いを行えるような意欲と、受験に備えてスキルを身につけていこうという意識の高さを養いたいところです。
ただし、意識の高さは突然身につくものではありません。保護者から言われて備わるとも限らないため、なにげない日常の過ごし方が非常に大切になります。
その他
お子さんが早くから身につけたいスキルとして、「スケジューリング(夏休み管理)」もポイントになります。
夏休みに限らず、土日祝日や自由時間は何か計画を立てて行動することを習慣づけてあげると、勉強や習い事も段取りをして行えるようになります。
TODOリストを作ったり、ホワイトボードにスケジュールを書き出したりして時間ごとに何かを計画させてあげると、だらだら過ごさずスキルを身につけていけるようになりますよ。
年長さんがとるべき夏休みの勉強時間
年長さんは、7月中旬から8月までが夏休みの期間になるケースがほとんどです。この期間中は、規則正しい生活を心がけつつ勉強時間もしっかりとスケジューリングして、幼児教室や夏期講習などとは別に勉強時間を作りたいところです。
たとえば、幼児教室や夏期講習を終えてから自宅に戻り、復習する時間を1時間程度設けます。保護者も一緒になって勉強に付き合い、1時間の振り返りを終えます。
幼児教室のなかには「一日2時間以上×3,4日」など、単科講座を開講しているところもあります。教室での勉強時間が長くなるほどお子さんの体には負担がかかりますから、自宅での自習や振り返りの時間を短くしてバランスをとるようにしましょう。
勉強時間は長ければ良いわけではなく、効率的に行えるかどうかがポイントです。幼児教室の前後で予習・復習を行えば忘れにくくなりますし、食後は眠くなってしまうので勉強を避けるなど、効果的にインプット・アウトプットができるようなタイミングを押さえたいところです。
しかし、予習・復習が大切だと言われても、実行するのはなかなか難しいかもしれません。もしお子さんがきちんと勉強をしてくれるのか不安であれば、一度AiQ(アイキュー)の無料体験レッスンを受けてみませんか?業界初のマンツーマン個別指導により、お子さん一人一人に合わせて受験対策のアドバイスをさせていただきます。
>>AiQ(アイキュー)無料体験レッスンの詳細を見てみる
夏休みの勉強スケジュール例
年長さんの夏休みの勉強スケジュール例を2つ紹介します。
1、Aさんのスケジュール例
時間 |
勉強内容・過ごし方 |
7時 |
起床・身じたく・テレビを見る |
8時 |
朝食・着替え |
9時 |
習い事(運動) |
10時 |
習い事(運動) |
11時 |
昼食 |
12時 |
昼寝・仮眠 |
13時 |
ペーパー(課題・宿題)をこなす |
14時 |
ペーパー(課題・宿題)をこなす |
15時 |
外遊び |
16時 |
絵画制作 |
17時 |
絵画制作 |
18時 |
夕食 |
19時 |
入浴・絵本や児童書を読む・テレビを見る |
20時 |
趣味の時間 |
21時 |
就寝 |
2、Bさんのスケジュール例
時間 |
勉強内容・過ごし方 |
|
7時 |
起床・身じたく・朝食・着替え |
|
8時 |
食前または食後にペーパー(課題・宿題)を数枚こなす |
|
9時 |
夏期講習 |
テレビを見る |
10時 |
夏期講習 |
外遊び・ペットの散歩・買い物 |
11時 |
夏期講習 |
趣味の時間 |
12時 |
昼食 |
|
13時 |
昼寝・仮眠 |
|
14時 |
ペーパー(課題・宿題)を朝の倍量こなす |
|
15時 |
ペーパー(課題・宿題)を朝の倍量こなす |
|
16時 |
実技試験に向けてのトレーニング・工作 |
|
17時 |
趣味の時間・教育テレビを見る |
|
18時 |
夕食 |
|
19時 |
入浴・絵本や児童書を読む・テレビを見る |
|
20時 |
入浴・絵本や児童書を読む・テレビを見る |
|
21時 |
就寝 |
Aさんは実技試験を視野に入れた習い事をしており、それと並行してペーパーや絵画制作も行っています。
課題をこなしつつマルチにスキルアップを図りながらも、外遊びやテレビを見る時間は確保しており、趣味の時間もきちんと入れて気分転換を行っています。
Bさんは志望校の過去問も踏まえてペーパーをどんどんこなしており、夏期講習にも通っています。夏期講習がない日は外遊びや買い物など、外に出かける時間を作って気分転換を図っています。
絵本・児童書など文学的な媒体に触れる時間も忘れておらず、入浴後のリラックスタイムに取り入れて効率的なインプットに繋げています。
一日のペーパー学習の枚数
年長さんが一日にやるべきペーパーの枚数は、志望校の傾向や難易度、幼児教室で出る課題の量によって変わります。
明確に「一日○枚」と言い切ることはできず、お子さん自身にインプットの能力が高ければ枚数をこなす必要はありません。
保護者の方は、お子さんの習熟度や理解力をみながら適宜枚数を設定し、課題とすることをおすすめします。
受験までに目指すべき理想の姿を明確にする
「受験に受かる子」と「受験に落ちる子」には大きな差があります。
「受かる子」になるためには、まず「受かる子」がどのようなものか理解する必要があります。夏休み中に明確なイメージが持てていると、その後も行動しやすいものです。
以下の記事では、受かる子と落ちる子の違いや特徴を詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
受験突破のコツは毎日の積み重ね
いかがでしたでしょうか?この記事を読んでいただくことで受験突破のコツがおわかりいただけたと思います
勉強はこなせばこなすほどお子さんの自信になりますが、すべてがインプットできるとは限らないため、一日の生活の中で効率的に学べるようスケジューリングを行うことが大切です。
スケジュール例のように、運動とペーパーの時間はそれぞれ適した時間帯に分ける、休憩や昼寝の時間もしっかり取り入れて勉強に踏み出すように、段取りも工夫するようにしてください。
名門お受験ナビでは、お受験を成功させるべく奮闘している親御さんに向けて役に立つ情報を発信しています。