東京都市大学付属小学校は、東京都世田谷区にある私立小学校です。
「子供を東京都市大学付属小学校に入学させようと思っている」「受験に関する情報を知りたい」といった方のため、おさえておきたいポイント解説します。
この記事を読むことで基本的な情報や気になる倍率、試験の対策などがわかるのでぜひ参考にしてください。
東京都市大学付属小学校の学校情報
東京都市大学付属小学校の基本を紹介していきます。東京都市大グループに関することや学校の教育理念、アクセス、特徴、学費、進学情報から見ていきましょう。
東京都市大学グループとは
東京都市大学付属小学校は、東京都市大学グループです。幼稚園から大学までを擁しています。2009年に誕生した大学1、高校3、中学校2、小学校1、幼稚園1からなるグループです。
学校間の連携を強めることや、幼児教育から高等教育までの充実した教育と研究活動に取り組んでいます。
東京都市大学付属小学校の教育理念・教育方針
東京都市大学付属小学校では、教育目標として「高い学力の定着」と「豊かな心の育成」を柱にしながら児童の自主性を育むことや、明るく楽しい学校づくりを行うことを目指しています。
掲げている目標は以下の4つです。
- 自主的な態度を培い、進んで問題を解決する強い意志を育む
- 集団生活を通して思いやりや協調心を養い、自ら正しく考え行動する心豊かな児童を育む
- 豊かな情操を養いながら、創造力と表現力を培い感性豊かな児童を育む
- 基本的な学習姿勢を養いながら、高い学力を定着させる
これらを目指し、学習指導や生活指導につなげています。
東京都市大学付属小学校へのアクセス
東京都市大学付属小学校の住所とアクセスを紹介します。
■住所
東京都世田谷区成城1-12-1
■アクセス
- 小田急線 成城学園前駅南口より徒歩約10分
- 小田急線 成城学園前駅よりバスで東京都市大付属小学校前下車
- 成城学園前行バス 東京都市大付属小学校前下車
- 狛江、調布南口行バス 東宝前より徒歩2分
- 成城学園前行バス 東京都市大付属小学校前下車
なお、1年生の通学は二子玉川駅からスクールバスが利用できます。
東京都市大学付属小学校の特徴
東京都市大学付属小学校では「日本一楽しく中学受験できる私立小学校」を合言葉にしています。高い学力を目指すため、学ぶ楽しさを理解した上で自ら学べるような姿勢を育んでいるのが特徴です。
4月~9月を前期、10月~3月を後期とする二期4ステージ制であり、勉強集中月間と行事集中月間を設定しているのも大きな特徴といえるでしょう。
5月・7月・10月・3月が行事集中月間、それ以外が勉強集中月間です。
行事集中月間には、運動会や林間学校、音楽発表会、大縄大会などが行われます。
また、年齢に合わせた3段階の学びのコンセプトを用意しています。1・2年生はからだ全体で学ぶ体験学習を重視している形です。
中学年となる3・4年生は、個から集団を形成する時期として、クラスメイトと助け合いながら学んで行きます。
高学年となる5・6年生は、目標に向かって自分で進んで勉強する段階です。効果的な学習プログラムで学習をサポートしています。
1クラスは38人、2クラス構成です。
東京都市大学付属小学校の雰囲気
東京都市大学付属小学校では、豊かな心を育てるため、さまざまな取り組みを行っています。例えば、1年から6年までの縦割り活動を実施しており、上学年が自分たちで下学年と交流する集会を企画して活動しているのが特徴です。
高学年はリーダー性が身に付くほか、下学年の子供たちは、お兄さん、お姉さんとの接し方を学べます。また、各学年で宿泊行事が用意されているので、同級生との絆を強められるでしょう。
芸術鑑賞教室も開催されるので、本物の芸術に触れる機会が用意されています。
東京都市大学付属小学校の学費
東京都市大学付属小学校の学費は、以下の通りです。
- 入学金:300,000円
- 授業料(年額):576,000円
- 維持料(年額):200,000円
- 施設設備料(年額):170,000円
- 給食費預り金(年額):93,000円
- 父母の会費預り金(年額):12,000円
- 学級費預り金(年額):50,000円
- 校外活動費預り金(年額):30,000円
- ICT教育費預り金(年額):40,000円
父母の会は、総務文化部、厚生部、広報部、教材部、行事委員会からなる組織です。入学後会員になる形となり、会費預り金のほかに入会金5,000円が必要となります。
東京都市大学付属小学校の進学情報
2022年度の中学入試合格校一覧をみてみると、男子校では都市大付属(I類)が最も多く、早稲田、芝、聖光学院、その他への進学者がいました。
女子校だと最も多いのは聖ドミニコで、他に浦和明の星、東京女学館、東洋英和女学院、豊島岡などです。
共学校では栄東(東大)、佐久長聖、等々力(S特)などに進学しています。
東京都市大学付属小学校の受験倍率
東京都市大学付属小学校の受験倍率は、以下の通りです。
男子 | 女子 | |
2018年 | 5.3 | 3.7 |
2019年 | 5.6 | 3.7 |
2020年 | 5.4 | 4.0 |
2021年 | 6.4 | 3.1 |
2022年 | 6.4 | 2.7 |
参照元:絶対合格!お受験情報(https://ojuken-joho.com/tokyo-toshidai-fusho-hensachi-2023/)
全体的に男子の方が倍率は高いです。6倍を超える年もあります。これは、都市大学付属中学校・高等学校の人気が高まっているためと考えられます。
東京都市大学付属小学校に受かる子の特徴
東京都市大学付属小学校ではどのような子供を求めているのか考えると、受かりやすい子供が見えてきます。高い学力と豊かな心が教育の二本柱になっている小学校ということもあり、勉強に前向きに取り組める子供は強いです。
意欲的に学べる環境を小学校側が整えています。また、体験学習を通した学習にも力を入れているため、積極的に行動できる子供に向いているでしょう。
東京都市大学付属小学校の受験情報
東京都市大学付属小学校の受験者の特徴や受験に関するスケジュール、募集人数分、試験会場などについて紹介します。
東京都市大学付属小学校の受験者の特徴
東京都市大学付属小学校は、勉強だけではなく体験を通してさまざまなことを学べる点が決め手になったと感じている保護者の方もいるようです。
そのため、子供に学びだけではなく体験で豊かな心を身につけて欲しいと考えている方から選ばれることが多いといえます。
東京都市大学付属小学校の受験スケジュール
2024年度の東京都市大学付属小学校の受験スケジュールは、以下の通りです。
考査日 | 2023年11月2日(木)・11月3日(金・祝)・11月4日(土) ※希望するいずれか一日を選択 |
募集要項配布期間 | 2023年5月8日(月)〜10月4日(水)16:00まで |
出願手続期間 | 2023年10月1日(日)6:00〜10月4日(水)23:59 |
合格発表日 | 2023年11月5日(日) |
入学手続き | 2023年11月5日(日)9:00〜2023年11月6日(月)23:59 |
出願手続はインターネットを通して行います。また、合格発表はインターネットから確認できるほか、校内の玄関前にも合格者受験番号が提示されます。
東京都市大学付属小学校の募集人数
東京都市大学付属小学校の募集人数は、男女合計で76名です。これには内部進学者約10名が含まれています。
東京都市大学付属小学校の試験会場
試験会場は東京都市大学付属小学校です。
東京都市大学付属小学校の試験内容
東京都市大学付属小学校ではどういった形で試験を行うのでしょうか。試験内容について紹介します。
個人試験
個人試験は、ペーパー試験となります。数量のほか、巧緻性、記憶、図形、常識、推理、言語、処理能力などが出題される形です。
注意しなければならないこととして、問題に対する試験時間が短いことが挙げられます。そのため、一問ずつじっくり考えて答えるというよりも、スピード感のある回答が求められるでしょう。時間は20~25分程度です。
集団適応試験
集団適応試験は、他の子供と協力し合うゲームのほか、模倣運動などが行われます。
模倣運動とは先生の動きと同じ動きを行うものです。普段から家で親の動作を真似る遊びなどを取り入れていきましょう。
また、他の子供との接し方も見られているので、普段友達と楽しく遊べているか、問題がある場合はどのように教えていけば良いのか検討が必要です。
東京都市大学付属小学校の面接試験
東京都市大学付属小学校の受験合格に向け、大切な面接について解説します。
面接内容
面接は保護者のみで行われる形です。時間は非常に短く、5分程度となっています。お父さんとお母さんそれぞれに子供の長所や短所、休日の過ごし方などを聞く内容です。
面接対策
なんといっても時間が短いので、回答に困っているとあっという間に終わってしまいます。聞かれたことなどはすらすらと答えられるように、しっかり準備を整えておきましょう。
質問内容は一般的なもので、特に難しくありません。
東京都市大学付属小学校の受験対策
家庭での学習に取り組んでいきましょう。東京都市大学付属小学校の受験で特に長く時間が取られているのは、集団適応試験です。そのため、集団内での協調性などを磨いていくことが重要となります。
また、ペーパー試験では幅広い分野から数問出題されることになるので、お話の記憶だけ、数量だけといった形で集中的に学ぶのではなく、広く取り組むことが重要です。
幼児教室なども活用してみると良いでしょう。子供が何を苦手としているのか見極め、家庭でサポートする必要があります。
さまざまな学び、体験ができる小学校
東京都市大学付属小学校は自主的な態度を培うことや、感性を育てることなどを重視している所が小学校です。自分でいろいろ考えられるような子供になってほしい、想像力や表現力を磨いて欲しいと考えている場合に向いています。
まずは公開されている行事に参加し、どのような小学校なのか確認してみてはいかがでしょうか。受験することにした場合、早めに準備を開始しましょう。