慶應義塾は、1858年に福澤諭吉が江戸で塾の経営を始めたことをきっかけにその歴史が始まりました。
慶應義塾横浜初等部は一貫教育の原点として、幼稚舎と並び、満6歳から大学・大学院までの一貫教育の源流となる学校です。
名門人気校の慶應義塾横浜初等部の特徴や教育方針をはじめ、気になる受験情報・倍率、子どもだけでなく、保護者に必要な慶應義塾横浜初等部の受験対策についても解説します。
\慶應義塾横浜初等部の合格者数53名*/
慶應義塾横浜初等部の風土・特徴は??
「真に大切なものを揺るがせにしない」とし、社会の先導者を育てるために徹底した教育をおこなう慶應義塾横浜初等部。
教育理念や教育方針、特徴などを見ていきましょう。
慶應義塾横浜初等部の教育理念・教育方針
慶應義塾は、1858年に福澤諭吉が江戸で塾の経営を始めて以来、日本の洋学の伝統を引き継ぎつつも、時代背景や環境に応じ、教育環境を整えてきました。
教育理念は、福澤諭吉の教えを信念とし「我より古をなす」「慶應義塾風 〜独立自由にして而も実際的精神〜」「真に大切なものを揺るがせにしない」を掲げています。
中でも「独立自由にして而も実際的精神」とは、概念や権威、流行などに縛られたり、自分の意思を曲げてまでも相手に気に入られようとしたりせず、自由に自分の頭で考え、実践できる独立の気力。それを可能にする事や物をていねいに観察し、真実や真理原則を見抜く化学的な思考力のことです。
慶應義塾は、上記の精神を一人ひとりが自然と身につけられるような教育を大切に、子どもたちに接しています。
「真に大切だと考える事柄を決して疎かにしない姿勢」が重要だと考え、子どもの年代に合った教育を行い、子どもたちの今と将来のしあわせを願う温かな眼差しを持ち接することが、教育方針として根付いています。
慶應義塾横浜初等部の特徴
慶應義塾横浜初等部は、国際化・グローバル化の対応が強く求められるようになった昨今の環境を考慮したうえで、社会の先導者を育てる教育をおこなっています。
教育理念にも掲げる「独立自尊」の精神を体現させるため、知性・感性・体力・気力・表現力・人の心を思いやる力、異なる価値観を超えて協力する力、社会的責任感と倫理感がそなわるような教育方法が特徴です。
教育に欠かせない学習環境は洗練され、明るく広々とした教室や図書館、都内とは思えないほど広大な天然芝のグラウンドや、水辺のビオトープも設置。子どもたちが自由に身体を動かせる環境で、探求心や独立自尊の精神を育んでいます。
そして日々の授業だけでなく、遠足・運動会・音楽会などの、協力しながら楽しむ行事も大切だと考えています。全教員で意見を出し合いながら、生徒が主体で輝ける場を作っているのも魅力のひとつです。
社会で活躍していく思考・行動力を育むのに必要となる、理想的な環境が整っているのが魅力であり、慶應義塾横浜初等部の特徴だといえるでしょう。
慶應義塾横浜初等部の学費
慶應義塾横浜初等部の学費は、入学案内の募集概要で、下記内容にて公表されています。
【学費】
入学金 | 340,000円 |
授業料(年額) | 940,000円 |
教育充実費(年額) | 470,000円 |
給食費(年額) | 110,000円 |
(参考:2021年度 入学に必要な費用)
※税抜・税込について明記なし。
慶應義塾横浜初等部の入試情報
慶應義塾横浜初等部の入試情報を、確認していきましょう。
慶應義塾横浜初等部を受けるのは、例年どんな受験者?
慶應義塾横浜初等部は、小中高一貫教育です。初等部の卒業生は部長の推薦により、湘南藤沢中・高等部に進学することとなります。
「一貫して高いレベルの教育を受けさせ続けたい」「将来は慶應義塾大学に入学させたい」と考え、横浜初等部を受験させたいと考える家庭が少なくありません。
教育内容としては「社会の先導者を育てるための教育」に、力を入れています。
福澤諭吉が日本の洋学の伝統を重んじていたことや、独立自尊の精神を育成するために、英国・豪州・アイスランドとの国際交流プログラムがあります。
幼いうちから国際交流の機会に触れたいという思いを持った受験者も多いと考えられます。また、社会に出てから活躍できる人材として子どもを育てたいと願い、教育に力を注いでいる受験者もいるでしょう。
慶應義塾横浜初等部の倍率
慶應義塾横浜初等部の倍率は、以下の情報をもとに、およそ15倍ほどであると推測されます。
【2022年度入学試験結果】
志願者数 | 男子854名 | 女子685名 | 計1,539名 |
最終合格者数 | 男子66名 | 女子42名 | 計108名 |
倍率 | 男子12.9倍 | 女子16.3倍 | 全体14.2倍 |
(参考:2022年度入学試験結果)
※小数点第二位以下は切り捨て
慶應義塾横浜初等部の試験内容
慶應義塾横浜初等部は、一次試験と二次試験があります。
面接はなく、一次試験は約30分のペーパーテスト。二次試験は約90分の制作・運動・行動観察です。
一次試験のペーパーテストは音声と電子黒板を使用し問題が出題され、筆記用具にはクーピーとクレヨンが用意されます。
小学校入試の定番とされる、話の記憶・図形・ルールのある問題・常識問題など、出題が多い傾向にあり、男女別におこなわれ、月齢により問題の指示内容が異なります。
二次試験の制作・運動・行動観察では、過去に以下のような内容が出題されました。
- 画用紙とセロハンテープを用いてテーマや指示に従い自由制作する
- マットで指示された動きを再現する(月齢により指示内容は異なる)
また面接はありませんが、行動観察はあります。その場の状況に応じた対応ができると望ましいと考えられています。
上記は例年の試験内容の傾向をもとに、試験内容を記述しています。毎年必ずおなじ内容とは限りませんので、参考程度にお考えください。
慶應義塾横浜初等部の受験情報
例年、次年度の募集要項の販売は9月におこなわれています。
そのため、執筆した2022年6月時点では、2023年度の募集要項はまだ販売されていません。
2022年度募集概要を参考に、受験情報を解説します。
慶應義塾横浜初等部の受験スケジュール
オンライン学校説明会申し込み開始から合格発表までのおおまかなスケジュールは、以下の通りです。
- オンライン学校説明会申込:7月20日
- 募集要項の販売:9月1日〜10月1日
- 出願期間:9月1日〜10月1日
- 一次試験:11月11日
- 一次試験合格発表:11月16日
- 二次試験:11月21〜24日 ※いずれか1日
- 二次試験合格発表:11月29日
詳細は下記を参考にしてください。(2023年度の日程を記したものではありません。)
募集要項の販売 | 〔販売期間〕9月1日〜10月1日
期間により、販売場所が異なります。 (1) 【日付】9月1日〜9月7日 ※平日のみ 【場所】横浜初等部事務室 【時間】9:00〜11:00 / 13:00〜15:00 (2) 【日付】9月8日〜10月1日 ※無休 【場所】慶應義塾大学三田キャンパス警備室 【時間】7:00〜22:00 〔要項代金〕1部1,000円(釣銭がないように準備必須) |
出願期間 | 〔インターネット出願専用サイトでの登録〕
【日付】9月1日〜10月1日 ※詳細は募集要項参照 〔出願書類の郵送〕 【日付】9月30日・10月1日 ※上記日付の消印が必須(上記期間外の消印は受付不可) ※国外からの郵送は上記期間に必着になるようにする |
試験期間 | 〔一次試験〕11月11日
〔二次試験〕11月21〜24日 ※試験は期間中の1日のみ |
合格発表 | 〔一次試験〕11月16日
〔二次試験〕11月29日 |
入学手続き | 〔入学手続書類の配付日〕11月30日
※二次試験の受験票持参が必須 〔入学手続日〕12月2日 |
2023年度4月入学者向け学校説明会は、オンライン開催を予定している旨が6月24日時点で発表されました。詳細は追って案内されます。上記は、試験スケジュールのおおまかな日程の参考にご活用ください。
慶應義塾横浜初等部の募集人数
慶應義塾横浜初等部の、2022年度の募集人員は以下です。
第1学年生徒 | 男子66名 | 女子42名 | 計108名 |
例年、2年生以上の募集はおこなっていません。
受験資格については『当該年度の4月に小学校入学の学齢に達する幼児なら、だれでも受験できる』と、明言しています。
通学区域・通学時間による受験資格の制限もありません。
慶應義塾横浜初等部の試験会場
試験会場は、慶應義塾横浜初等部の校舎です。
【住所】
〒225-0012
神奈川県横浜市青葉区あざみ野南3-1-3
【アクセス】
東急田園都市線 江田駅下車
北口から徒歩約10分
慶應義塾横浜初等部へ合格するために
慶應義塾横浜初等部に合格する子どもの特徴や、おすすめの受験対策・準備について解説していきます。
慶應義塾横浜初等部に合格する子どもの特徴
慶應義塾横浜初等部では「独立自尊」を教育理念に掲げています。そのため、自ら興味をもち行動を起こすようなタイプ、物事を探求し理解を深める姿勢が見られる子どもは、慶應義塾横浜初等部の人物像にあうと考えられます。
集団テストとなる行動観察では、ルールを守り、コミュニケーション能力などの基本的な人間力が備わっていることも、合格しやすい子供の特徴です。
そして慶應義塾横浜初等部は保護者面接がない代わりに、願書が面接がわりだとも言われています。
つまり子どもだけでなく、保護者が福澤諭吉の理念に理解を示すことも、大切な要素です。
慶應義塾横浜初等部を志望する理由や、子どもにどのように育って欲しいか、子どもとの関わりの中で大切にしていることなど、保護者が信念をもち、言葉に表せることも合格する家庭の特徴でしょう。
慶應義塾横浜初等部のおすすめの受験対策や準備
慶應義塾横浜初等部は、一次試験のペーパーテストを突破できなければ、二次試験には進めません。
倍率が15倍近くになる難関校であるため、確実に点数のつく一次試験では高得点をしっかりと狙うことが大切です。
ていねいに問題と向き合い、確実に答えを導く理解力と根気強さ、そして問題をスピーディーに解く瞬発力を養うような準備は必須でしょう。
二次試験では指示に沿った行動を、正しく迅速におこなえるかも大切です。そして単純に器用さだけではなく、物事をいかなる状況でも楽しめる余裕や、姿勢も求められます。
運動も重要ポイントとして見ているため、ジャンプ・走る力・基本のマット運動などは問題なくおこなえるようにしておけることが大切です。
日頃から子どもに対する接し方を工夫し、自分に自信をもち楽しんで受験に臨めるよう、準備していけるとよいでしょう。
社会の先導者を育てる教育
慶應義塾横浜初等部は、名門“慶應義塾”を母体とした小学校。例年、倍率は10倍以上だとされてきていますが、昨今ではさらに注目が集まり続け約15倍という人気を誇ります。
社会のリーダーとなる人材を育てるための、福澤諭吉が残した理念をもとに、時代に合わせて環境や教育方法を適切に変化させつつ、子どもたちの教育に向き合っているのが魅力の学校です。
子どもが自分に自信をもつことで道を切り開いていけるよう、愛情深く子どもとの関わりを深め、慶應義塾横浜初等部に合格できるようにしていきましょう。
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