東京女学館小学校は都内でも有名な女子校です。
学費が高いことから富裕層の受験者が多く、試験の難易度も高いと言われています。
校内にはさまざまな施設があり、温水プールや冷暖房の完備、ビオトープといった特殊な施設があるのも特徴です。
そんな東京女学館小学校ですが、受験するにあたりどんなことを意識したら良いのでしょうか。
本記事では東京女学館小学校へ受験するための情報をまとめています。
合格しやすい子どもの特徴についても解説していますので、入学志願者はぜひ参考にしてみてください。
東京女学館小学校の風土・特徴
1888年に開校されてから現在まで女子教育機関を一貫しています。
品行方正を求め、人と社会に貢献し心豊かな育成を行っている東京女学館にはどんな教育方針があるのでしょうか。
学校に適した受験者についても解説しています。
教育理念・教育方針
東京女学館では明朗快活でひとつの物事を粘り強く継続できる心、しっかり考えて責任ある行動を起こせる子供を育成しています。
そのため勉強ができるだけでなく人として社会で生活するためにどのように判断をしていけば良いのか、自分の頭で考えられるような教育理念・教育方針を掲げているのが特徴です。
学校の特色は以下の通りになります。
- 安心安全な学校生活
- リーダーシップが取れる教育
- 最新の学校施設
- 過ごしやすい制服を提案
- 学年ごとに異なる指導スタイル
子供たちが事件や事故に巻き込まれないよう徹底的に配慮し、帰宅時はグループで、天災のときの対応、また各自に防犯ブザーを配布するなど工夫されています。
万が一のときに備えて不審者侵入訓練の実施も。
学力だけでなく、個々がしっかり活躍できるようにリーダーシップ教育も行われています。
そのため日本の伝統文化を学んだり、自ら考え学んだり、国際理解を測るために語学力も養うことができます。
雰囲気
学校施設は常に最新のものが用いられています。
体育館には冷暖房を、室内温水プールやビオトープと呼ばれる施設など科目に特化した施設も充実しているのが特徴です。
また制服も合服やワンピース型など過ごしやすいものになっており、快適な学校生活を送ることができます。
学費
「入学金」「授業料」「給食費」「施設運営費」「教材費」の他、その他諸費や寄付金なども必要になります。
それぞれの費用は以下の通りです。
- 入学金:290,000円
- 授業料:51,500円
- 給食費:131,000円
- 施設運営費:96,000円
- 教材費:70,000円
※授業料は月額、給食費は年額。
・その他諸費:96,000円
・寄付金:1口250,000円
※その他諸費は年額、寄付金は1口以上。
東京女学館小学校の入試情報
東京女学館小学校を受験するにあたり、受験者の特徴や試験内容について解説しています。
東京女学館小学校を受けるのは、例年どんな受験者なの?
そんな東京女学館ですが、受験者にはどんな人が多いのでしょうか。
結論から言いますと“優しい子”です。
もちろん小さいときからお受験に向けて、習い事や塾に通っている子供が大半ですが、ただ勉強ができる優秀な子供だけでなく、周囲への気遣いができる子や思いやりのある子が多いと言われています。
たとえばグループ試験でそれが顕著になります。
皆が嫌がるものに対して率先して引き受けるような子供は合格しやすいため、東京女学館の受験者は優しく協調性のある子が求められやすいのでしょう。
学校によって有利になる性格が異なります。
特に都内の女子校はこういった優しい子・協調性がある子になりやすいでしょう。
試験内容
「ペーパーテスト」「個別テスト」「集団テスト」「運動テスト」が実施されます。
先ほどのグループ試験とは集団テストになります。
・ペーパーテスト
イラストから特定のものを数えたり、図形を回転させたときにどの図形に当てはまるのか選択したり、イラストや図形を見て回答するテストになります。
・個別テスト
個々によるテストになります。
ここではお手本と同じようにクーピーやハサミなどを使って回答していきます。
・集団テスト
親子が一緒になってテストを行います。
たとえばジェスチャーゲームや〇×クイズなど。
親が別室に行き、課題曲に合わせて子供が振り付けし、親が楽器を決めて一緒に演奏やダンスをするテストもあります。
・運動テスト
運動力を測定するテストです。
かけっこや的当て、懸垂など。
動物の動きをしながらゴールするテストもあります。
東京女学館小学校の受験情報
東京女学館の受験を検討している方のための情報を解説します。
受験スケジュール
例年11月2日・3日に実施されています。
入学手続きは11月4日から。
一般入試とAO型入試があり、それぞれ募集要項は異なります。
・一般入試
年齢は平成27年4月2日~平成28年4月1日までに卒園している者。
インターネットのみで出願可能です。
インターネット:令和3年9月6日~9月30日。
入学考査は令和3年11月2日~3日のいずれか。
11月3日に合格発表が行われます。
・AO型入試
年齢は平成27年4月2日~平成28年4月1日までに卒園している者。
インターネットと書類提出での出願が可能です。
インターネット:令和3年9月6日~9月30日
書類提出:令和3年9月6日~10月1日まで(※簡易書留で郵送)
入学考査と合格発表は令和3年11月1日になります。
都内の女子校は11月1日に入試を行うところがほとんどですが、東京女学館に関しては翌日または翌々日に実施されることが多いでしょう。
募集人数
募集人数も一般入試とAO型入試で異なりますので、間違えないように注意してください。
一般入試:約35名
AO型入試:約45名(約3名は国際枠)
人数に関しては毎年変動する可能性があり、2022年度は上記の人数で募集されます。
ただ試験日程が変わることはありません。
試験会場
現段階では試験会場の記載はありませんでした。
東京女学館小学校に合格するために
学校によって合格者の特徴はさまざまです。
東京女学館ではどんな子供が合格しやすいのでしょうか。
受験対策や準備などと併せて解説します。
合格する子供の特徴
東京女学館には一般入試とAO型入試がありますから、それぞれ合格する子供の特徴が異なります。
一般入試では教育方針に基づいた子供が求められます。
いわゆる高い品性と人や社会に貢献できる教育。
そのためには他者を思いやり基礎や基本がきちんとできていなければいけません。
またリーダーシップ教育も行っていることから臨機応変に対応できること、時や場に応じたリーダーシップができることなども重要になってきます。
これらを踏まえて東京女学館に合格しやすい子供は「母親と子供の関係性」になります。
他校よりも母子考査が強いため、母親の子供との関わり方や逆に子供が母親とどのように接するかなどを見られます。
またここでは親離れや子離れがポイントになるでしょう。
さらに難易度の高い問題が出題されることから、やはり問題を制することができる子供は合格率が上がります。
出題される問題において“丁寧にできるか”も、合格のポイントになります。
一方でAO型入試ではいかにきちんと願書を書けるかが重要になるため、完成されているほど合格しやすくなってきます。
具体的な教育用語や不遜にならないようにしっかり意見を伝えられることも大切になるでしょう。
おすすめ受験対策や準備
過去にどのような問題が出題されたかを知ることで十分な受験対策や準備ができます。
多いのは「絵画」「数」「手先の器用さ」など。
先生が仰ることを正確に絵にできるか➡絵画。
計数・増減・多少をきちんと回答できるか➡数。
結んだり畳んだりなどどれだけ手先が器用か➡手先の器用さ。
他にも話の理解力もしっかり対策しておきましょう。
そのためには絵本を読む、具体的な説明をするなど習慣づけておくと◎。
また東京女学館向けの書籍もありますので購入しておくと安心です。
おすすめの書籍は以下の通りです。
●過去問とっくん2022年度 東京女学館小学校
●2022年度入試準備版 そっくり問題集 東京女学館小学校
●教室指導者からのメッセージ2021年度 東京女学館小学校
●志望校別かんぺきドリル 東京女学館小学校(基礎)理英会の合格するシリーズ
徹底した受験対策と準備で合格率アップ
いかがでしたでしょうか?
東京女学館小学校の受験は難易度が高いためしっかり受験対策をして準備しておくことで合格につながります。
難しい問題を制することができることも合格のポイントになります。
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