子供のお受験には、食事や健康管理のほかに天候もチェックして、万全のコンディションで挑みたいところ。保護者にとってもお受験当日は緊張するため、しっかりと準備を整えて会場へ向かいたいですよね。
しかし、外が雨の場合は会場までの移動や雨に濡れない対策もしなければなりません。
そこで役に立つものが、雨の日に必ず使う傘やレインコートです。受験を滞りなく終えられるように、これらのアイテムはすぐに取り出せる場所に「お受験コート」として準備しておきましょう。
この記事では、お受験当日が雨になってしまった場合、長傘と折り畳み傘のどちらを持参すべきかについてピックアップしています。
傘のほかに履物やレインコートの用意についても取り上げていますので、準備を完璧にしておきたい保護者の方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
お受験当日が雨の場合は長傘と折り畳み傘どちらが好ましい?
お受験の当日、雨が降っている場合は雨の降り方に注目し、大雨でなければ折り畳み傘がおすすめです。
面接では傘そのものが採点の対象になる心配はなく、傘立てに入れたり受付に預けたりといったケースが多いため、折り畳み傘のデザインが直接合否を左右することはありません。
ただし、派手なデザインや装飾の傘はマナーに反すると捉えられる可能性があります。奇抜なものや、面接シーンにそぐわないものは避け、普段用の傘とは別にビジネス用の傘を用意しておくと良いでしょう。
長傘は会場の傘立てに入れたときに取り違えが起きてしまう可能性があるため、大切な傘ほど折り畳みタイプが安心です。
足元の悪い日は身の回りの衣類や持ち物も雨に濡れないように守らなければならないので、長傘が手を塞いでしまい邪魔になるおそれも。
会場の外から校内や試験会場内にさっと持ち運べる折り畳み傘なら、濡れたままでもビニール袋に入れてすぐバッグにしまえるので、移動の邪魔になりません。
折り畳み傘専用の水滴を吸収する袋も販売されているので、お受験当日の前までに用意しておきましょう。
大雨の日には、タクシーでの移動も視野に入れつつ全身をしっかりと包み込める大判の長傘があると安心です。毎日の通園に使っている幼稚園傘を持参しても問題ありません。
幼稚園傘を持たせるのが心配な場合は親御さんが傘をひとつ持ってお子さんを入れてあげるか、紛失の心配がなければ2人それぞれが長傘を持つこともできますが、受験当日は非常に慌ただしく緊張もしているため、電車やバスの中への置き忘れや会場内での取り違えに注意が必要です。
受験当日は親子ともに緊張しており、特にお子さんは手元をわずらわせる物がないほうが意識を集中しやすくなります。受験会場を出るまで、気が散らないように親御さんが長傘を持ってあげても良いかもしれません。
レインコートという選択肢も
傘を手に持つこともストレスに感じてしまう場合は、レインコートを着る選択肢もあります。体をすっぽり包んでくれるレインコートなら受験用の洋服が濡れず、頭から足までを守ってくれます。
傘の欠点は、風で雨が横なぐりになった場合に服が濡れてしまうこと。その点、レインコートには横なぐりの風にも影響を受けないため安心感があります。
ただし、レインコートは普段から着慣れているもののほうが安心です。雨が降ってから慌てて100円ショップなどで購入しようとしても、サイズが合わなかったり破れてしまったりと、思わぬトラブルでストレスが溜まる可能性があります。
お受験の前までに服の上から体を隠せる着心地の良いレインコートを購入し、お受験コートとして準備しておきましょう。
雨の日子供の履物は何を用意すべきか
雨の日は、傘やレインコートだけではなく履物も注意したいところです。
面接用の靴とは別に、移動中は丈の長い長靴を履かせておくのがベター。長靴そのものが採点に影響するわけではなく、玄関で脱いでロッカーにしまっておくだけなので履きやすいものを選びましょう。
傘やレインコートと同様に、奇抜すぎるデザインはNG。あくまでも面接はビジネスマナーを踏まえて臨むようにしましょう。
雨の日にあると便利なもの
ここからは、雨の日に用意しておくと便利なアイテムについて詳しくみていきましょう。
小さめのタオル
雨の日の面接では、持ち物や衣類に水滴がついたまま会場へ入らないように小さめのタオルを持参しましょう。
建物の共有部分、エントランスでも水滴が滴った状態で入場しないように、必ず傘立てが置いてある場所で水滴を拭い取るようにしてください。
傘はビルに入る直前に水分を切って、室内で広がらないようにベルトを使って留めましょう。傘立てが用意されている会場では取り違えに注意して預けるか、傘立てがなければ受付や守衛の人に尋ねましょう。
傘立てやロッカーの用意がなく、直接持ち込んでいただいて大丈夫ですと言われたときは傘の水気を取った状態でそのまま持ち込むか、エントランスにある傘袋を使い入場してください。
折り畳み傘は持参したビニール袋や入れ物にしまえますが、水滴でバッグやかばんが濡れないように注意が必要です。
小さめのタオルは傘だけではなく、バッグ・かばん・コートなどについた水滴を拭う際にも役立ちます。雨の程度にもよりますが、水気をしっかりと吸収してくれるものを選んでください。
ビニール袋(大小どちらも)
ビニール袋は雨の日のアイテムをしまったり、水分を拭ったアイテムをしまったりする際に役立ちます。
大判のビニール袋には着替えや替えの靴が入れられますし、雨に濡れないようにバッグを丸ごと覆うことも可能です。
受験会場に到着し、エントランスや玄関でレインコートを脱いでビニール袋にしまうこともできますので、大きなものが親子それぞれ用に2枚あると安心です。
念のために、小さなビニール袋も用意しておくと安心です。こちらには水滴を拭ったタオルやハンカチなど、小さなものが入れられます。
ビニール袋がなければエコバッグのような薄手のバッグを持参する方法もありますが、水滴を完全にブロックできるビニール袋のほうが安心です。
傘袋
傘袋は自前で用意するものと、オフィスビルや学校側で用意するものとに分けられます。
ビニールタイプの傘袋は、一般的にオフィスビルや学校の玄関に設置されています。持参した傘をそのまま入れられる便利なアイテムですが、場所によっては傘袋が用意されていない場合も。
雨の日に受験会場に到着したら、まずは傘袋の有無を確認してください。なければ自前の傘袋を取り出し、その中に傘を畳んでしまいます。
温かい飲み物
雨の日に外出をしていると、知らないうちに体が冷えて体温が下がり、風邪をひきやすくなります。
秋から春先までの寒い季節は特に気候の影響を受けやすく、新型コロナウイルス感染症やインフルエンザの対策も必ず行わなくてはなりません。
親御さんは、お子さんとご自身のために温かい飲み物を用意しておくと安心です。保温機能のついた水筒などのマイボトルがあれば、途中でコンビニに寄って飲み物を買う手間もかかりません。
着替え用の服
雨の日は傘や長靴などの基本的な装備はもちろんですが、万が一のために着替え用のインナーを一式用意しておくと慌てる心配がありません。
お子さんの靴下・下着・タイツなどは1枚ずつ新品のものを持参することをおすすめします。
その他の受験当日までに準備すべきものとは
受験当日までに準備すべきものは、ほかにも多くあります。忘れ物がないか、入念にチェックしましょう。
当日の持ちものの一例
- 受験票
- 体操服
- 運動靴
- 上履き
- 筆記用具(クレヨン・クーピーなど)
また、一つ一つのアイテムにも、選ぶ際のポイントやチェックすべき点があります。
以下の記事では、運動靴を選ぶ際のポイントについて詳しくご紹介しています。ぜひご覧ください。
雨の日は準備万端で早めの対応を心がける
いかがでしたでしょうか?今回は、雨の日の準備について紹介してきました。
雨の日は気象条件にもよりますが、風や外の気温などさまざまな条件を考慮して対策を行う必要があります。
前日までに受験当日の天気を確認し、タオルやハンカチ、替えのインナーやビニール袋などを揃えておき、余裕をもって会場に到着することを意識しましょう。
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